今回お世話になった Kビル様は、
先代からお付き合いの続くお得意様の工務店、Mさんのお客様。
明石での工事は殆どが、このMさんのお客様や、そのお知り合いの方々。
Mさんが数年前から体調を崩され、
「 僕のお客さん、よろしく頼むね 」と。
以来直接お客様から声をかけていただいている。
「雨も漏れてるし、ぼちぼち外壁の工事しようと思って」と
お電話をいただいたのは昨年7月のこと。
大きな駅の南側。商店街の中にある大きな建物です。
か〇〇し はお店の屋号。
通りに面した壁面の殆どがタイル貼りの豪華なつくりです。
が、今回そのタイル部分がかなりの傷みよう。
殆どの目地がやせ、欠け。通常の補修では難しいと判断。
今回カチオンフィラー + モルタルでしごき、塗装をすることに。
せっかくのタイル、もったいないのですが、美観よりも建物そのものの寿命を優先。
築年数が古く、かなりの傷み具合です。
大小クラックは建物のいたるところにみられ、ご自身で補修なさった痕も。
あまり陽の当らない北面はコケが生え、
軒の下は、モルタルが剝落しかかっています。
このような部分も要注意
錆びた手摺の穴から建物に水が浸入する原因に
ご予算のこともあり、何処をどのように補修するか、
足場が無くても可能な部分はどうか?
いろいろ話し合い、煮詰めていきます。
店舗のエアコン工事も含めて、工事を承ることになりました。
で、
工事開始!
年明け直ぐの工事。
①足場仮設
商店街の抜けると近隣には工場もあり、朝は仕事へ向かう方々、
お昼前後からはお買い物へ来られる方々でごったがえします。
一番人通りの少ない土曜日に足場を仮設。
とはいえ、やっぱり人通りは多く、ガードマンさんに誘導してもらい
②外壁調査
打診棒を使い、外壁を調査していきます。
高所など、足場を組んでみないと分からない部分を調査していきます。
その他浮き箇所撤去や、クラック補修材の摺りこみなど
調査結果を皆が共有できるよう指示していきます
③下地補修
指示されたとおり、補修を行います
1)Vカットシーリング
カッターでクラック巾を敢えて拡げたところ。
この後、プライマー処理+シーリングで補修します
2)エポキシ樹脂注入
振動ドリルで穿孔ののち、エポキシ樹脂を注入しているところ
4)モルタル浮き箇所撤去
錆びた鉄筋の一部が出てきました(露筋)
鉄筋の鉄が錆び、膨らむことでモルタルが押され、このように浮き上がってしまいます。
ボロッと落ちてくることもあります。
本来ならここで、高圧洗浄→外壁塗装(マスチック模様下塗り)に入るのですが
徹底的に処理をしたつもりでも、まだ気になるほど傷んでいる部分がありました。
鉄筋がこれ以上錆びないためにも、壁からの雨水の浸入は避けたい!
そして、手摺の根元が錆び、穴が開いていた部分も
鉄工所さんに治して頂きました
④シーリング工事
同時に目地のシーリング打ち
シーリング材を充填後、ヘラで押さえているところ
⑤高圧洗浄
さて、内容が多いので今回はここまで。
平成から令和、元号をまたいでのご報告になりそうです。
そして、Kビルさまは昭和、平成を経て令和の時代に突入です。
次回は、タイル部分モルタルしごき~完成までをお話いたします。