弊社では初めての試みでした。
住宅密集地での工事の際、問題になるのが足場です。
お隣との距離が密接であればあるほど、足場を建てるのに
敷地をお借りしなくてはならなかったり・・・。
近年 「 それなら一緒に工事をしよう! 」 と
2軒一緒に工事をする例が増えてきています。
ですが、3軒一緒に施工する のは初めてのことでした。
このように3軒のお宅が並んでいます
O様が2軒・・・ですので、以後Oka様、Oku様と書きます。
最初にお問い合わせを下さったのは、Oka様でした。
屋根を含め、建物全体を見せて頂きました。
建物裏手に大きめのクラックがある以外には大きな傷みもなく
「直ぐに塗り替えなくても大丈夫」とお話をしていたところ、
お隣のY様が出てこられ、一緒に屋根の状況をチェックすることになりました。
(左側がY様、右側がOka様)
Y様のお宅も状況的には同じ。
敷地の件をお話しすると、「じゃあウチも一緒にしようかな」とY様。
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1年後
Oka様からご連絡を頂き、再度建物の状況をチェック。
屋根の状況も、以前と変わらず
その際に、Y様の建物も詳しく見せて頂き、お見積もりを提出。
そしてそして、Oka様のもう一方のお隣さん、Oku様も工事を検討されることになり、
見せて頂くことになりました。
Oku様邸現況
Y様、Oka様邸は外壁はモルタル。Oku様邸のみ、外壁はサイディング。
大きな傷みは見受けられず、サイディングに一部割れが見られたり
垂水区でもどちらかといえば海に近い方。
雨戸が塩害で傷んでいます。海に近い地域では良く見られます。
御見積もりの結果、Y様、Oka様、Oku様3軒一緒に工事を発注いただきました。
建物に隣接して駐車位置が設けられており、ご迷惑をおかけする恐れがありました。
駐車場を管理する不動産屋さんにも許可を得て、連名であいさつ文をお配りしました。
②高圧洗浄
③屋根塗装
※本来カラーベスト屋根にはタスペーサーを差し込むのですが、今回のような
形状のカラーベストには、使用しません。
写真に指が写りこんでいます。Vサインをしているわけではなく 2 と示しています。
実は、どのお宅の写真を撮っているのか分かりやすくするための合図です。
1=Y様邸 2=Oka様邸 3=Oku様邸
写真はOka様邸の屋根の写真です。色はモスグリーン。
3)上塗り
3・・ですので、Oku様邸の屋根です。色は Jブラック
④シーリング工事(Oku様邸のみ)
ベランダの笠木周辺のシーリングは、押さえておきたい箇所。
この部分に関してはOka様も、Y様も同じ。
⑤下地補修
写真、白い矢印のようにモルタルの建物にもクラックを防ぐため、目地が設けられている場合があります。
モルタル目地にもシーリングを施工します
⑥錆止め
⑦外壁塗装
1)下塗り
3軒3様。それぞれお好きな色を選ばれました。
さて、仕上がりは如何に!?
⑧付帯部分塗装
⑨塀 塗装
最初、それぞれお好きな色を選ばれていたのですが、
「どこで色を分ける?」考えているうちに、
塀に関しては3軒とも同じ色で塗装されることになりました。
⑩清掃、その他
最後に清掃や、足場シートを外しての最終チェックなどを行いました。
工事完了!!!
ベージュ系、ピンク系、グレー(紺)系。
色とりどり、3軒3様。
色の好みは3軒でそれぞれ違っていますが、
驚いたのはその結束の強さでした。
というのも、住宅密集地での工事では、ご近所づきあいが円滑でない場合も少なくなく、
足場の敷地をお借りしなくてはならない場合に、交渉が難航する場合もしばしばあるのです。
ですが、これからもその場所で暮らしていかれるお客様のことを思うと、
決していい加減には出来ない部分で、案外、工事よりも頭を抱える部分だったりします。
ですので、オドロキました。そしてどれだけ救われたでしょう。
お伺いの時間によって、いらっしゃっる方も、ご不在の方も。
随分先の予定でも
「一応〇〇の工程は〇日に施工する予定です」と、何気なく、どなたかに話すと、
翌日にはきちんと3軒で情報が共有されていて、よくビックリしたものです。
そんな状況でしたので、3軒夫々にチラシを配ったり、個別に連絡を入れたり、
そういうことを殆どしないまま、なんともスムーズに工事を完了することが出来ました。
ご近所の方も、
「今日は壁を洗ってるんやね」
「キレイになったね」
ご不便やご迷惑をおかけしているにもかかわらず気さくに声をかけてくださいました。
そして極めつけは工事が終わる時刻近くになると、
近所のお菓子工場から流れてくる甘~い香り。
弊社スタッフは皆、大の甘党。
スタッフも毎日幸せいっぱいで帰社していました。
Oka様、Y様、Oku様、ご近所の皆様、
どうもありがとうございました