ここのところ増えてきている
塩ビシート防水(機械式固定工法)
先日、お世話になっている会社の屋上を施工
<工事完了後>
Q:そもそも塩ビシート防水って?
塩化ビニル樹脂で作られたシートを下地、もしくは緩衝材の上に貼って
防水層を作るもの
Q:機械式固定工法とは
塩化ビニル製の防水シートをディスクで固定する工法
全面接着ではなくディスク部分のみ固定される
Q:塩ビシート防水の優れた点は?
◎下地を選ばない
◎工期が短い
◎メンテナンス性に優れる
◎躯体の振動の影響を受けにくい
なかでも機械式固定工法は、全面接着でないため
◎通気性が良い
◎通常のシート防水よりも更に
亀裂や躯体の振動などの影響を受けにくい
Q:塩ビシート防水のイマイチな点とは?
◎複雑な形状の場合、施工が難しい
◎歩行には適さない
なかでも機械式固定工法には、ちょっとキビシイ点が。
それは
ディスク固定時の、振動・騒音
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最近、中央区のマンション屋上の施工が完了したところ
塩ビシート防水(機械式固定工法)実際の施工を見てみましょう
施工前の様子
現況は、シート防水(立ち上がり部ウレタン)
ポコポコとキノコのように臭気管が点在
シートを固定するアングルの上から、
クロス入りウレタン防水が被せられていました。
クロスが破れて、下のアングルが露出
いくつかの業者さんの手を経てきたのか、
ところどころ、その業者さんなりの紆余曲折が見て取れます。
施工の様子
付帯部分の塗装
屋上防水の前に、臭気管の塗装を行い
下地処理
既存の防水の上から、さらに塩ビシートを重ねるのですが
やはり下地処理は念入りに!
<不良箇所、焼き戻し>
既存シート防水の不具合箇所を切開、
バーナーを使って接着面を炙って接着
脱気筒は今回必要なし。
撤去後の処理
不具合箇所を撤去したり
補修したり
こうしていよいよ
作業はディスク固定・塩ビシート敷設に入っていきます。
工事着手前に、
機械式固定工法の重要なポイントともなる
振動・騒音
ご入居の方、近隣にも案内を配り周知を図りました。