先月末から数珠繋ぎで始まった1連の屋根工事。
5件のうち、2件が間もなく工事完了を迎える運びとなりました。
どちらの施工例も外壁塗装工事を同時に施工しましたが、
今回は屋根工事に絞って、お伝えします。
1件目は瓦の葺き替え工事
前回の工事は2010年5月のこと。
私たちがホームページを立ち上げ、程なくお問い合わせを頂いたお客様です。
11年を経て、現況を確認したり、当時の資料を振り返ってみると
何を考え、どんな理由でその補修方法を選択したかメモを残していました。
それと現況を照らし合わせながら、状況を確認していると
ずいぶん昔に受けた試験の答え合わせをしているような・・・そんな気分になりました。
外壁の傷み具合は想定内のものでしたが、瓦屋根が予想以上に傷んでいて
葺き替えを検討しなくてはならない状況でした。
弊社では瓦の工事は屋根屋さんに
そしてガルバ鋼板によるカバー工法(屋根・壁ともに)は板金屋さんにお願いしています。
屋根屋さん曰く、使用する瓦の問題でもあるとのこと。
古くなったところに凍害が加わってこのように割れてしまうそう。
出来るだけ、気候の似通った産地のものを選びましょう!とのアドバイス。
そういうわけで、屋根屋さんお薦めの瓦から色を選んで頂きました。
と、その前に、既存の瓦を屋根から降ろす作業です
撤去した瓦は1か所に集められ
現在は乾式工法ですが、建造当時は湿式。
瓦を降ろした後は、土も降ろします。
落ち着いた緑が上品な印象。
色決めの際、私も立ち会ったのですが、あっという間に即決!
そして、この後、10月20日から始まるお客様宅でも
やはりこの色が選ばれました。
やっぱり!素敵ですもの!!
こうして瓦屋根の葺き替えは終わり、
本格的に外壁塗装が始まるという工程でした。
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2件目は、以前弊社が施工したお客様宅のお隣にお住まいのお客様。
壁はまだ艶が残っていて状態は良かったのですが、問題は屋根でした。
塗り替えられなくなくもない(さて、どっちでしょう!?)
金額的なこともあるので、お客様にご提案する前に悩みました
塗り替えても、長くはもたない・・・。
それをお客様に提案するのも如何なものか?
思う所をお話させていただき、今回葺き替え(カバー工法)の運びとなりました。
今回はガルバ鋼板屋根(ガルテクト)。
ですので板金屋さんの登場です。
瓦と違って、既存材料を撤去する必要は無いのですが
デザイン性の高い屋根形状で、通常よりも工期は長め。
まず大屋根を仕上げ、その後高圧洗浄を行ってから外壁塗装。
その後、最終的に下屋を仕上げるという順序を取りました。
先に下屋を仕上げてしまうと、
塗装の工程で踏んで汚したり傷つけたりしてしまうため。
ケラバ・唐草を取り付け、下から順にガルテクトを取り付けていきます
施工中のお客様、ご不便をおかけします。
今しばらくのご辛抱、何卒よろしくお願いいたします。
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既に10月16日(土)からは屋根の大がかりな修繕のための足場を組みました。
事情を知らず足場を組んだ足場屋さんがビックリ
「大変です、屋根に穴あいてます」大慌てで連絡が・・・
はい、それを直すために足場を組むんです!
もともとは雨漏りでのご相談。
屋根の穴は施主様もビックリな事実で画像を2度見、3度見。
瓦と土を降ろし、屋根下地がどこまで傷んでいるかを調べ、補修。
その後ガルバ鋼板平葺きの予定。
外壁も鋼板で囲ってしまうため、ここでは塗装工事の出番なし!
10月20日からは瓦屋根の葺き替え
本日10月18日(月)から足場を組んだ集合住宅も
屋根をガルバ鋼板(カバー工法)に
これからの時期、台風が発生しないことを祈るばかり。
ぼちぼち木枯らしも吹き始めるころ。
季節を進める長雨も気がかり。
毎日毎日が祈る思い。
カミサマ、どうか現場に優しい気候にしてください。