この１年、沢山のお客様に出会いました。
お客様と私ども。日々織り成す交流の中から、
それぞれの現場にそれぞれのストーリーが生まれます。
施工の実際だけでなく、施工にまつわるストーリーもお伝えしていければ・・・
そんな想いで、「最新の施工事例～」を書いてきたつもりです。

今年を締め括る最後の施工事例もまた、「心温まる」ものになりました。

施工前の様子　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

昔からのお客さまで、今回２回目の塗装。

◎塔屋付近から雨漏りしていること、
◎ALCの建物であること
◎前回の塗り替え時にはシーリングの打ち替え、屋上防水をしていないこと
◎前回の施工から日が経ち、今回の雨漏りが屋上（塔屋）だけでなく
目地からの可能性も考えられること

などから、シーリング・屋上防水の施工を含めた塗り替えを前提に
状況を見せて頂きました。

雨漏りしている塔屋付近の様子
かなりの湿気、結露？

塔屋の上を見ると
防水シートが一部捲れあがっています

屋上の状況も
水捌けが悪いのか、コケが生えており

目地のシーリングが痩せて
クラックが。

当初の予定通り、外壁塗装、シーリング、屋上（塔屋）防水を施工することに

ここで大きな問題が
建物の３方向を駐車場に囲まれているK様邸
特に南面は駐車枠が、建物のすぐ手前まで迫っており
足場を仮設するには
通常よりも、やや前方に駐車して頂く必要がありました。

管理されている不動産屋さん（T不動産様、ありがとうございました）に
了解を得たうえで
お車にチラシを配らせていただき、
カラーコーンで駐車位置の周知を図りました

足場屋さんにも頑張ってもらって（いつもありがとう！）
足場仮設　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

問題は、続きます
お車への塗料飛散防止のため、３面全てを２重シートを張りに。
風が吹くたびに、ワッサワッサ、ガサガサ。
足場ごと持っていかれそう。
工事期間中、どれだけ肝を冷やしたことでしょう。
風が強い日は、どうにも気になって夜、こっそりと現場へ偵察に。

施工中は状況に応じて、お車にもカバーを掛けさせていただきました

高圧洗浄　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

シーリング　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

既存撤去

プライマー

シーリング充填

６０cm　×　３m　規格のALC板を貼り合わせたALC外壁。
ALC板同士の継ぎ目にあたる目地シーリングは
建物の大きさにもよりますが、何百ｍにも及び
シーリングを「する」「しない」で大きく施工費用が変わってきます。
とは言ってもALC外壁の雨漏りで、一番の原因となる目地シーリング。
前回施工しなかったこともあり、
今回は「施工するしかない」状況　とも言えました。

外壁塗装　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

付帯部分錆止め

外壁下塗り

外壁中塗り
前回よりも明るい色合いに

外壁上塗り

付帯部分塗装

屋上・棟屋屋根　防水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

＜既存シート撤去＞
塔屋屋根部分

屋上

＜下地補修＞

＜ノロ引き＞

＜プライマー＞

＜QVシート敷設＞
塔屋屋根部分

屋上

＜立ち上がり部分クロス＞
塔屋屋根部分

屋上

＜防水材塗布＞
塔屋屋根部分

屋上

規定量塗り重ねたら

＜トップ塗り・完了＞
塔屋屋根部分

屋上

こうして
工事完了　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

施工前

工事完了後

施工を終えて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

足場を解体後、清掃を済ませ、完了報告とお礼を。
すると、
「今、工事代金をお支払いしても良いですか？」とＫさま。
手渡されたのは、３つの封筒。
首をかしげる私に
「子ども達３人が、（工事代金を）払ってくれるって・・・」
施工完了に間に合うよう、それぞれがお金を用意してくれたそう。
何というサプライズ！

大きくなったコドモ達が、生まれ育った実家の修繕代金を分担して支払う。
その心意気が「愛」ですよね。

お子さん方の「お気持ち」、心して有難く頂戴いたしました。

いろんな方の協力無しでは難しい工事でした。
隣地の駐車場の皆様
駐車場を管理するT不動産さま、
敷地ギリギリに足場を収めてくれた、足場屋さん
狭い足場内で施工をしてくれたスタッフ・防水さん
近隣の皆さま
そしてKさま、ご家族の皆様

ありがとうございました

２０２４年を締め括る「最新の施工例報告」でした。
お付き合いくださいまして、誠に有難うございました。