どなたかからのご紹介(ナイショなのだそう)です
お電話を頂きお伺いすると、なんと素敵な建物!
世代を超え、これからも長く住み継いで行きたいとのお考えでした。
次に目に入ったのはクラックでした。
各壁面で斜めに走るクラック、かなり大きなクラックが見受けられました。
詳しくお話を聞かせて頂く。
前回塗装時に、従来の壁の上に左官仕上げをし、その上から塗装を行ったとの事。
様々なことを念頭に見せて頂く。
これだけのクラック。
地盤からのものと思いたいが、建物の基礎にクラックは無く・・・。
構造的に弱そうな壁にクラックが多いわけでもない。
左官仕上げの問題なのか?塗膜の密着の問題か?
一部塗膜を捲らせていただいて見せて頂きましたが
原因は単一ではなさそう。
さて、どうしよう・・・頭を抱えました。
悩んでいることも含め、
どのような仕様にするべきか、お見積もり提出までに
しばらく時間を頂きたい旨をF様へ伝えました。
後日お見積もりをお渡し。
数日の後、工事を発注いただきました。
しばらくお待ち頂いた後、工事に取り掛かりました。
今回は下地についてのみお話しようと思います。
①不具合箇所の撤去
②Vカットシーリング
クラック巾にもよりますが、Vカットシーリングで補修を行います
その後、カチオンシーラーを塗ると・・・・・
また捲れあがってきた箇所が続々と現れて・・・
再度撤去。どうせなら徹底的に
③カチオンシーラー塗り
④左官工事
私どもでセメント補修も普段は行うのですが、
今回はほぼ壁一面。面積が大きいため
いつもお世話になっている左官屋さんの登場!
⑥カチオンシーラー塗り
カチオンシーラーにはモルタルを強化する役目や、密着を良くする働きがあります。
今回2回カチオンシーラーを塗ったのは、補修の工程ごとに壁ごと固めてしまおう!
そのような考えから
⑦模様あわせ、吹きつけ
塗膜を撤去した部分はセメント補修でツルツルに
一方補修を行っていない部分は従来の地模様のまま
そのため、模様合わせを行います
この後、下塗り→中塗り→上塗りと、外壁塗装の本格的な塗装の工程に入っていきます。
今回はここまでです。
↓
雨漏りや今回のように外壁に不具合を抱えている場合、
きちんと原因を見極め、補修するためには
足場を組んでみないと分からないというのが正直なところです。
しかしながら足場を組むには工事をご契約いただく必要があります。
こうなると、「信頼して頂くしかない」という部分も大きく
とはいえ、ホームページと、何度かお会いしただけの状況で
それだけの決断をしていただくのは本当に難しいことだと切に思うのです。
お見積もりをお出しして間もなく、ご決断くださったF様の潔さに、
工事の最中も信頼して任せてくださったF様の懐の深さに
改めて感謝いたします。
Fさま、どうもありがとうございました。