平成16年の暮れに建った倉庫兼自宅。
一昨年前の夏、裏手と西側に相次いでマンションが建つことになり
マンションの施工業者さんと施工前の建物状態を確認。
さほど色褪せも無くシーリングもまだ弾力がある。
が、建物裏手に回った際、
コーナー部分が裂けているのを発見。
いつか補修しなくてはと思いつつ時が過ぎ、
気付くと建物正面のコーナー部分までも裂けている。
防水シートだけで持ちこたえている状況。
状態は結構深刻・・・。
という訳で、年明けの工事の合間を縫って
遂に施工の運びに。
今まで顧みることの無かった自宅。
マッチ箱を縦にしたような凹凸の無い建物。
弊社でも多く施工する某ハウスメーカーの建物。
さほど深く考えず工事に着手したが、
フタを開けてみると意外に業者さん泣かせの建物だった。
少しずつお話していこうと思う。
本来なら建物の外側に建てる足場。
庇とベランダ内部に建地を建てることに。
カーポート波板が割れないよう歩み板を載せ、養生
朝9時から始まった足場作業が完了したのは午後5時半過ぎ。
1階倉庫部分が内部で2階建てになっているという不思議な構造上
一般住宅よりも1階部分の高さが高いため、
足場屋さんも部材の割り振りに戸惑いながらの作業になったようだ。
よほど疲れたのだろう、必要のないイメージシートまで取り付けてしまう始末。
2)高圧洗浄
つい先日までマンションの工事があり、
北面・西面は物凄い汚れ
北面ベランダ
取り付けたが最後、洗う機会さえないカーポート波板も、この際洗浄
その数日後、お客様の現場でシーリング屋さんと話す機会が。
思わず声をかけた
「ウチ、大変だったでしょう?」
案の定、シーリング屋さん苦笑い。
足場が建ち、ぐるっと見て回った時に気付いていた。
「シーリング屋さん、大変やろなぁ」
それは取り付けられたサッシの形状によるもの。
サッシと壁との取り合い部分を保護する目的?なのか、
水切りの役割も果たして居るのか?
目的は分からないがサッシ上端にカバーのようなものが付いている。
が、このままだとカバーの出っ張りが水を受ける結果に。
水かうまく抜けるように、サッシ上部両端にスリットが入っている
シーリング屋さん、サッシ周りの処理は大変だったに違いない。
後日提出された施工写真にも苦労の跡が表れていた
サッシの形状は製造メーカーや年数などによりさまざま。
よく考えられうまくできていると思うが
近年サッシからの雨漏りも増えてきているので
もう少し深く知りたいと思っている。
一度、構造などのレクチャーがあると嬉しいなと思う。
2階~3階を貫く吹き抜けに面したこの窓も
これからさらに年数を経ると
雨漏りの原因になり得るかもと眺めている
軒無しに、庇無し。
雨漏りの要因だらけに思えてならない梶川塗装倉庫兼自宅。
さて、続きは次回に。
次回は屋上防水について(塩ビシート防水)
これもまた、施工者泣かせ・・・だったのです。