前回のシーリング工事に続いて
今回は屋上防水工事編
1階部分の高さが一般的な家よりも高く設計されていることや
用途地域による高さ制限が10mまで
そんな事情もあり、陸屋根にせざるを得なかった我が家。
現況は塩ビシート防水
膨れなども見当たらず、雨漏りも勿論なし。
今回も同じく塩ビシート防水を施工。
単純な長方形、屋上に構造物も無く至ってシンプル。
「長くても3日あれば十分です」と塩ビ屋さん。
塩ビ屋さん、と書いているのは、
防水施工業者であることに変わりはないのだが
塩ビシート防水は毛色が違っていて
出来る業者さんが限られている。
なので、敢えて区別して塩ビ屋さんと呼んでいるため。
今回暇があれば密着し、かぶりつきで作業の様子を見せて頂いた。
同時期、お客様の建物屋上では
塗膜防水(X-1(土間)・X-2(立ち上がり部)工法)が進行中。
同時に進捗状況を見比べることが出来、余計に思ったこと。
「塩ビ屋さん、大変やなぁ」
工事最終日、その感想を伝えると
「本当なら朝飯前のはずだったんです」との前置きののち、
「構造が特殊で・・・めっちゃ施工しづらかった」とのこと。
「これって ハウスメーカーあるある なんですよ」と苦笑い。
我が家は某ハウスメーカーの建物。
塗装工事でも内部のリフォームでもハウスメーカーの縛りを感じる
いわゆる ハウスメーカーあるある は確かにある。
が、我が家のメーカーは、塗装工事ではさほど「施工しづらさ」を
感じたことが無かったので意外だった。
さて、工事に入りましょう。
1)笠木・アングル撤去
真っ先に、取り外したのはBSアンテナ。
高層マンションの影響で映らなくなってしまい、移設してもらったばかり。
取り外した笠木を見てみると
暴風雨の時に笠木の下から雨が吹き込みにくいように、
パッキンが取り付けられていた
2)絶縁シート、ディスク取り付け
既存シートの上から、絶縁シートを敷設
ここからが塩ビ屋さんにとって予想外のアクシデントだったようだ。
シートを固定するアングル、ディスクのビスが入らない!
「ヴィーーーーーン」唸りを上げるインパクトの音に続いて
「う゛う゛っ」
「あ゛ぁ」
防水屋さんの唸り声が。
この工程におよそ2日。
屋上では塩ビシート敷設の作業が
汚れないようにと靴を履き替えての施工。
ともすれば変な方向に折れ曲がってしまいそうな
塩ビシートに、熱い鏝、人の手。
一体になったかのようにキレイに形が整えられ貼られていく
4)ディスク熱圧着
作業は最終大詰め。
専用の機械を使って熱でディスクとシートを固定。
ピピピっと動作完了音がするまで熱を加える
ひとつひとつ、機械で押さえたのち、
ひとつひとつ、更に愛情を込めてくれている!?
「ちゃんと固定されますように」念じてくれている!?
普通そうするものなのかもしれない。
けれど、チョットした動作が嬉しい。
5)笠木復旧
一旦取り外した笠木の復旧。
間隔を均等に開けるため微調整しながら
バチンバチンと嵌め込んで固定する。
屋上塩ビシート工事完了
大変な作業に加えて、
私や梶川が頻繁に写真や動画を撮影。
しかも質問攻め。
身体的な疲れは勿論、キモチ的にもドッと疲れたのでは?
しかしながら、だからこそ、
その難しさ、苦労が手に取るようにわかり
感謝もひとしお。
キレイに仕上げて下さり
ありがとうございました!