とある土曜日のこと。
お電話にて問い合わせを頂いたのがS様でした。
「すまいるネットへ行ったら梶川さんを勧められてね」が第1声。
「ただ・・・・・(沈黙)・・・
工事して貰えるかどうか、分からへんよって言われて・・・」
なにやら深刻。
「今から事務所へお伺いするのでお話聞いてもらえますか?」
夕方、帰宅途中に事務所へ立ち寄っていただき、概要をお聞きする。
1)一番の困りごとは雨漏り。ジャジャ漏れであること。
2)この際なので屋根も壁も修繕がしたい
3)お隣の所有者の塀の上に壁が建っている状況。
壁を後退して新たに作る必要があり、この際なので室内も一部改修したい
4)今回の現場が長屋の真ん中の1棟で、
工事にあたりご近所の敷地を通らせてもらったり、借りる必要がある
む・・・むむむ
果たして、工事可能なのか!?
一度状況を見せて頂くことに
だが、もしかして塗装工事は全く関係ないのでは!?
どちらかと言えば他の専門職方々のオシゴト。
あれ?おかしいな?
ご安心ください!弊社には心強い味方が!
という訳で、いつもお世話になっている面々大集合!
大工さん、ガス屋さん、水道屋さん、板金屋さん
更に裏は隣接する方々に敷地を通らせていただくばかりか
足場仮設や材料搬入・瓦下ろしなどで、一部敷地をお借りする必要がありました。
しかも写真奥のお宅は建ったばかりの新築でした
その新築のお宅めがけて樋が外れ、落下しかかっており
雨のたびに雨水が新築のお宅に流れ込み続けている状況
出来れば今回、壁を後退させて新たに作り直し、
ついでに室内も改修したいとのご希望でした。
丁度水回りが集中している部分。
お風呂、キッチンをやり直す必要がありそうです。
最後に高所カメラを取り出し
屋根の状況を確認
えっ・・穴!?
むむむむむむむむむむむ
一同固まる。
それでも「何とかしてみよう!」
皆がそう思えたのはS様のお人柄
ひとまずS様のご希望に沿って、
屋根・外壁(カバー工法)に、室内の改装を含めたお見積りを作成。
ご提出したのですが、
予算が合わず壁の後退・新設と、室内の改修は断念することに。
塀の所有者さんにも事情を説明し現状のままになる了承を得たとS様。
とにかく雨漏りを止めること、
ご近所に迷惑のかからないよう補修をすることを最優先に
再度、屋根・外壁のカバー工法のみのお見積りを提出。
で、今回工事の運びとなりました。
工事にあたり、ご近所の方々へご挨拶と同時にお願いに回りました。
特に裏の敷地をお借りする方々。
一方は新築、一方はお子さんを一時預かる施設。
有難いことに無事ご了解を得ることが出来、足場仮設となりました。
足場仮設に先立ち、周辺の養生です
玄関面は、目印だった大きな植木を倉庫にお預かりし
裏面はお借りする敷地が極力汚れないよう念入りに
足場は玄関面と、裏面の2面足場。
その2面を親綱で繋いであるもの。仕方ないとはいえ心細い。
足場仮設当日の夜から、雨に加えて思いのほか風も強くヒヤヒヤ。
塗装用のメッシュシートでも1面掛けや2面掛けの足場だと不安だというのに
今回はホコリの多い工事なので敢えて防塵シートを張ったのだ。
メッシュシートより風をはらみやすく尚更心配。眠れず。
幸い何事もなく、
まずは屋根工事からスタートです。
詳しくは次回、お話します。