年明け間無しのこと、事務所近くの道端で
「カジカワさん、ウチのマンションまた塗って頂戴」
そう声をかけて下さったのはご近所のFさま。
かれこれ20年近いお付き合いになる。
ご近所の方が気軽に声をかけて下さるのは嬉しいこと。
同時に身の引き締まる思いがする。
知った人に仕事を依頼するのは
無理を言いづらいし、わがままだって言いにくい。
それでも言って下さるというのは、よほど信頼してくださってのこと。
果たして、私たちがそれだけの魅力を備えている?だろうか?
F様マンション、前回塗装から日が経ち、
弊社による塗装は今回2回目となる。
施工前の様子
私にとって、F様マンションは毎日見かける風景の一部。
毎日見かけるヨソの子の成長に気付きにくいのと同じで
仕事を意識してマジマジと現況確認するまでは、さほど傷んでいないように感じた。
けれど時間の経過は正直なもので
全体に褪色が進み、窓枠や各付帯物からは雨だれの痕が
建物裏手の陽の当たりにくい部分。
雨粒が跳ねて壁に当たったのだろうか、地面に近い部分にコケのようなシミが
いざ、工事にかかろうとすると、
どういうわけかF様に会えない時期が続き、
ご近所の何人かの方へ近況を尋ねてみる。
「朝早くに見かけることが多いよ、
今度会ったら梶川さんが探しとったて言っとくわ~」
ありがとうございます!
2)高圧洗浄
いざ、洗浄してみると・・・
どれだけチョーキングが凄かったかが分かります。
一昨年あたりから、外壁色に濃いグレーを選ばれるお客様が増えたのですが、
やはり劣化が目立ちにくいのは、俄然、白っぽい外壁色です。
今回F様も、さほど塗り替えを意識していたわけではないけれど
壁に手を触れたら手が真っ白になりだしたのを機に、
塗り替えの時期を実感され、声をかけて下さったとのこと。
時折みられることなんですが、
建物外の地面の高さよりも、室内の床の高さの方が低いことがあります。
雨が降るたび、建物と地面の隙間から雨水が侵入し、
床からじわじわ雨が漏れてくるとの入居者さんの情報で
この部分にシーリングを打っています
ここまでくると
「ぼちぼち終わりやね」とお客様からの声が聞かれ始めます。
終盤であることは確かですが、あと一息、もう少しお日にちを頂いています
というのも
細かい部分をキレイにおさめていく作業 が残っているのです
通常一つの現場は2~3人で進めるのですが、
ここからの工程は一人で、黙々と進めます
その後、工事に際して取り外したものを取り付けたり
多くはクーラーの配管カバーや、照明器具等々。
今回の場合は、ベランダの目隠しと人工芝
写り込んでいるお隣の建物、実はお隣さんも弊社の大切なお客様。
そして、今回はご迷惑をおかけしています。
「ウチ、塗り替えもうちょっと先やと思う。悪いけど
チョットここだけ塗っておいて!」
と、ちょこっと工事をお受けしたりしながら(写真は錆止めを塗ったところ)
折りしも長雨の最中。
足場の解体が2日に渡ってしまい、ご近所の皆様にはご迷惑をおかけしました。
町内を走る大通り沿い、目立つ立地。
多くの方が「キレイになったね、良かったね」と声をかけて下さいました。
ご入居の皆様も、ご協力いただきましてありがとうございました。
なによりFさま、ご家族の皆様、細やかに気遣って下さりさぞかしお疲れになったことと思います。
工事の数日後「お金振り込んだよ」と事務所へ立ち寄って下さり、そのまま長話。
区切りがついてホッとしたと仰りつつ、
「今から自分へのご褒美に大好きなアジの南蛮漬け買いに行くわ」の一言が印象的でした。